ヤングセミナー
【レポート】人間塾2025年度第7回ヤングセミナー
2025年7月12日
2025年7月3日は第7回目のヤングセミナーでした。今回は、高橋珠翠先生にお越しいただき、書道研修を開催いたしました。14期生にとっては初めての書道研修でしたが、全員、楽しそうに時のたつのも忘れて取り組んでおりました。高橋先生の添削は的確で、一人一人の字の癖をいち早く見つけてご指導くださいます。塾生たちもたった2時間の研修でしたが、腕を上げた者も少なからずおりました。
今回のレポーターは第13期生の中島継人です。是非ご一読ください。
塾長・仲野好重
第7回ヤングセミナーレポート
人間塾 第13期生 中島継人
(法政大学 3年)
7月3日、第7回ヤングセミナーは青山書道教室で教えていらっしゃる高橋珠翠先生にお越しいただき、書道研修が行われました。高橋先生は人間塾のロゴになっている文字を漢字で書かれた方で、13年間にわたり年に2回の書道研修をしていただいています。
今回は私を除く塾生は筆ペンで練習をしました。私は高橋先生にお習字を習っているので、硯で墨をすり、小筆を用いて練習をしました。昨年の研修では、皆、自由に書きたいものを書き、自分の名前の練習することが多かったのですが、今年からは暑中見舞いに向け、文章を書く練習を行いました。
書道研修が始まると、塾生たちは集中した表情で黙々と字の練習に励みました。お習字自体が久しぶりだという塾生が多く、一文字一文字の大きさや力加減を考えなければなりません。まっすぐ書くということ自体が難しいという塾生もいました。高橋先生に添削をしていただく際に、高橋先生は必ず良いところを見つけて褒めてくださいます。その次に文字に対してのアドバイスを下さるのですが、先生は一人ひとりに合わせたアドバイスをしてくださいます。
私が頂いたアドバイスの中で一番印象的であったのは、字の表情が見えてきて楽しい字である、と言っていただいたことです。自分では失敗したと思った字でありましたが、先生は「おもしろい字だから良い」とおっしゃいました。私は毎週金曜日に先生に書道を習っているのですが、先生は「書道は芸術であるので、文字を通して表現したいものを形にすることが大切である」とおっしゃいます。そのお言葉を意識して書いていたので、失敗をしたと思った字でも「おもしろい」と評価してくださったのではないかと思います。
また、筆の使い方に関するアドバイスもいただきました。先生は筆のお腹に力を入れて書くと線が綺麗に見えるとおっしゃいました。筆のお腹に力を入れるということは、文字を書く際に筆にいれる力が一定であるように意識をしないとできないことです。私もまだ練習中ではありますが、とても難しく感じます。その他にも、小筆で書く際には手首を上手に使わないと綺麗に見えない文字もあります。先生のご指摘は、時には厳しいものもありますが、楽しく教えていただいているので、今回の書道教室も良い時間となりました。
書道という文化が、日本社会の中で少しずつ薄れてきていると感じます。そのような現代だからこそ、筆を持って書くという時間は心を落ち着かせることにもつながり、自分と向き合える時間でもあるように思います。多くの塾生は時間がとても早く過ぎたと言っていました。特に14期生は、先生に字が上手と褒められており、嬉しそうな様子に見えました。私自身もさらに、文字を書くということの大切さに目を向け、より美しい文字、自分らしい文字を書けるように精進したいと思います。




