ヤングセミナー
【レポート】人間塾2023年度 人間塾まとめ合宿 第二日目
2024年3月5日
去る2024年2月18日に、まとめ合宿の第2日目を迎えました。
一泊二日の合宿は、あっという間に時間が過ぎていき、もっと語り合いたい、もっと自分に向き合いたいと、皆が思ったことでしょう。静岡県裾野市の研修施設は大自然に囲まれ、素晴らしい場所です。この自然に助けられて、塾生たちは学びを深めることができました。関係者の皆様に心から感謝を申し上げます。ありがとうございました。
今回のレポーターは、第12期生の佐々木果音です。是非ご一読ください。
塾長・仲野好重
人間塾 第12期生 佐々木果音
(獨協大学4年)
2月18日、厚い雲に覆われた空の下で始まったまとめ合宿2日目は、セッションや散策の時間を経て、太陽の光が燦々と降り注いだ分かち合いにて幕を閉じました。合宿を通じて私たち塾生は、これまでの学びや実りを振り返り、これからの課題と向き合い、自らの覚悟に対して改めて決意を固めました。
2日目最初のセッションでは、この1年での変化を振り返り、一期一会を深く感じる時間となりました。一期一会とは「今日の出合いは今日で一回きりのもの」という意味を持ち、あたたかみと重みがある尊い言葉です。4月から共に学んできた塾生が仲野塾長と壺井さんと共に、「この」気持ちで「ここ」に座っているという状況を再現することはできません。私たちはこの再現の不可能性に気がつかないまま、また同じことがあると錯覚してしまい、自分や他者、ものごとを雑に扱ってしまいますが、それではいけないのです。自分や他者など流転してゆく万物に対して真心を持って向き合うことではじめて、世のため、人のために行動できるのだと思います。
次のセッションでは「沈黙で散策」する時間が設けられ、塾生は自分と対峙するために思い思いの場所に移動しました。私は自然を近くに感じながら考えを深めたいと思い、建物の外に出ることにしました。宿泊施設から坂を下って、広がる茶畑の一角に机と椅子を見つけて腰を下ろすと、心地よい風が吹いているのが感じられ、頭上の枝からは鳥のさえずりが聞こえました。自然を近くに感じながら遠くに見える施設を眺めているうちに、自分が「ここ」に腰掛けるに至るまでが思い起こされ、たくさんの一期一会、ご縁につながれて「ここ」まで来ることができたのだと感謝の気持ちが溢れてきました。同時に、与えていただくものを受け取って終わるのではなく、私はこれからももっと自分から外に繋がろうとし、自分にできることを探していかなければならないと気づきました。
昼食をいただいた後には、まとめ合宿最後のセッションがありました。このセッションでは塾生が人間塾での学びや覚悟に対する決意を共有する「分かち合い」が行われ、塾生それぞれが自らの決意を語りました。「人の話に耳を傾ける唯一無二のあたたかな人になる」、「立場や考え方の違いから対立してしまうような難しい状況においても、それらを包摂できるようにする」、「ウィズダム(智慧)、友愛の精神の実践者になる」などの思いが分かち合われました。
人間塾に入塾して1年目の私にとっては、今回が初めてのまとめ合宿でした。
この1年間、私は自分のことで精一杯になり、周りを見ることができないことも多くありました。しかし、合宿を通してこれまで以上に仲間である塾生について知ることができ、分かち合いの時間を共にして、一期一会の重みを心から感じました。4月から社会に出る塾生も引き続き在塾生として学ぶ塾生も、覚悟に対する決意を胸に、これからも課題に向き合い取り組んでいきます。心が折れそうな時、倒れてしまいそうな時には互いに手を差し伸べあって頑張っていきたいと思います。