ヤングセミナー

【レポート】人間塾2024年度第23回ヤングセミナー

2025年3月4日

2025年2月20日、第23回ヤングセミナーを開催いたしました。この日は、4月から入塾を予定している第14期生8名も参加し、にぎやかにセミナーは始まりました。自己紹介やフリートーキングの時間を経て、緊張が少し和らいだところで、講義を行いました。私の尊敬するヘミングウェイの長い文章を用いながら、人生の苦しみや悩みから逃げずに生きることの大切さを学びました。

今回のレポーターは第13期生の上野城一郎です。是非ご一読ください。

塾長・仲野好重

第13期生 上野城一郎
(国際医療福祉大学3年)

去る2025年2月20日、第23回目となるヤングセミナーが開催されました。今回のヤングセミナーでは、4月から新しく入塾する予定の第14期生を迎え、在塾生との顔合わせが行われました。また、在塾生にとっては、「まとめ合宿」直前のヤングセミナーでもありました。

これから人間塾での学びに一歩踏み出そうとする14期生と、人間塾での心得を伝える役割を担う在塾生は、お互いに緊張した様子でした。

人間塾2024年度ヤングセミナー:塾生としての態度を説く

塾生としての態度を説く

まず、仲野塾長と壺井専務理事から、入塾に向けての心構えについてお話がありました。仲野塾長は、「人間塾とは、あなたが属する様々なコミュニティの一つではなく、生活すべての土台にあるものです」

とおっしゃいました。そして壺井専務理事は、修了生の橋沼黎さんを例に挙げてお話をしてくださいました。橋沼さんは、人間塾で常に心を開き、素直な姿勢で学んでおられた修了生です。塾生としての真摯な取り組みが、橋沼さんにご縁をもたらし、ドイツ・ベルリンにあるバレンボイム・サイード・アカデミーに入学することになりました。お二人の言葉は、人間塾での学びを人生の基盤とすること、そしてそのためには、ありのままの自分を素直に開示し、自分自身と向き合うことが重要だと教えてくださいました。

人間塾で劇的に変化を遂げる人は、やはり素直に心を開き、得た学びを実践することを徹底している人だと、私自身、一年間在籍して痛感しています。14期生は、人間塾がどのような場所なのかを改めて確認したことと思います。

人間塾2024年度ヤングセミナー:新塾生に自己紹介

新塾生に自己紹介

次に、在塾生と14期生はお互いに簡単な自己紹介を行った後、2グループに別れて話をしました。全体的に空気の緊張が解れ、塾生たちが笑い合う場面も見受けられました。14期生からは、服装やヤングセミナーの受け方、塾生間の雰囲気などについての質問が積極的に挙がり、これから人間塾で学ぶことへの意欲の高まりが感じられました。

最後に、アーネスト・ヘミングウェイが書いた言葉を用いて、塾長からの講義がありました。この詩は、心が折れようとも、「七転び八起き」の気構えで進み続けることの重要性と必要性を示唆しています。これを読んで、苦悩の形は人それぞれ異なるため、不平等に感じてしまうという意見が14期生の一人から出ました。そこで塾長は、「そのように感じるのは、自分を人と比べ、訪れる苦悩についての意味を見出すことができないから苦しいのです。また人生は一度きりで、それ自体に決まった形というのはないのです」と教えてくださいました。

人間塾2024年度ヤングセミナー:ヘミンウェイのことば

ヘミンウェイのことば

私はそれを聞いて、前回のヤングセミナーで学んだ「苦悩」のお話を思い出しました。人生に苦悩はつきものですが、その一つ一つには意味があります。私は、苦悩と向き合い、その意味を考え続けながら生きる過程で、一度限りの人生に深みと広がりが生まれてくるのだと気づきました。

まとめ合宿中は、本や電子機器を手放し、自然豊かな環境で黙想し、自己を省みていきます。普段なかなかできない体験の中で、私は沢山の課題に出会うことになると思います。それらに向き合うことを苦しく感じたとしても、その苦悩が私にとって何を意味しているのかを考えることから逃げずに、熟考してまいります。



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